50代になると老後やこれからの人生をあらためて考え直す機会も増えると思います。
そうしたなか転職を考える女性もいるはずです。
「50代以降も働けて、しっかりと稼げるところで働きたい」
「老後も働けるような仕事をしたい」
ということで資格取得を考えている人も多いのではないでしょうか。
50代女性が希望するようなところへ転職するために、心強い味方となる資格はいろいろあります。
そこで、ここでは転職を検討している50代女性におすすめの資格について紹介します。
目次
50代以降も食える資格・稼げる資格
資格を取得して転職を目指そうとしている50代女性のなかには、現在の生活や老後の生活のた
めにしっかりと稼げるところに転職したいと考えている人もいると思います。
そこで、ここでは50代以降も稼げる資格・食える資格について紹介します。
日商PC検定:難易度は2級、3級は低め
日商PC検定の資格は、IT関連の知識やパソコンのスキルがあることを証明するものです。
ネット社会と言われている現代ではほとんどの業種でパソコンが導入されているので、資格を
取得することでIT関連だけでなく、いろいろな業種からのニーズがあります。
試験は
・文書作成(ワード)
・データ活用(エクセル)
・プレゼン資料作成(パワーポイント)
の3つの試験があり、それぞれ1級から3級まであります。
仕事の資格として評価されることが多いのは1級、2級と言われています。
試験の難易度は2級、3級は3択問題なので、難易度は低めですが、1級の場合は論述式なの
で、経営に関する知識や国語力もある程度必要になります。
宅地建物取引士:難易度は高め
宅地建物取引士の資格は、不動産取引の専門家であることを証明する国家資格で、「宅建」と
略してよく使われます。
土地や建物の売買など、不動産取引は高額なやり取りになりますが、不動産に関する知識があ
まりない人の方が多いので、そういった人達に重要事項などを説明したりしてサポートするの
が宅地建物取引士の主な仕事です。
宅地建物取引士の資格を取得することで、不動産会社への転職の際に大きなアピール材料にな
りますし、独立開業なども可能になります。
また、長く働ける仕事、稼げる仕事としておすすめです。
しかし、試験の合格率は10%台くらいとかなり低いので、しっかりと時間をかけて対策をとっ
ていく必要があります。
税理士:難易度は高め
税理士は納税者の代わりに税務署類作成や税務申告をおこなったり、税務に関する相談に対応
したりするのが主な仕事です。
50代から税理士なんてと思う人もいるかもしれませんが、税理士に定年退職はなく、日本税理
士会連合会に登録している税理士の1/4くらいは50代以上であることからも、50代からでも
十分に活躍することができる業種と言えます。
しかし、税理士資格は国家資格で試験の難易度も高いので、かなりの学習時間が必要になります。
試験は11科目のうち5科目に合格する必要な科目合格制度であるのが大きな特徴です。
5科目まとめて合格目指すこともできますが、1度合格したら生涯取り消されることはないの
で、段階を踏んで挑戦していくこともできます。
合格率は科目や年度によって異なりますが、10%から15%くらいが目安です。
50代から人生やり直しができる資格
50代で転職や資格取得を考えている女性のなかには、これをきっかけにして人生をやり直しし
たいと考えている人もいるかもしれません。
そこで、ここでは50代女性が人生のやり直しができるような資格について紹介します。
旅程管理主任者
旅程管理主任者は、ツアーの添乗員の証明となる資格です。
添乗業務はこの資格を取得している人が最低1人いないと業務をおこなうことができないと法
律で定められています。
複数で業務をおこなう際に他の人が取得していれば、資格がなくても業務をおこなうことがで
きますが、誰も取得していない場合や1人で業務をおこなう必要がある場面では資格がないと
業務をおこなうことができません。
ツアーでいろいろな人といろいろな場所を巡ることになる仕事なので、50代の女性の長年の対
人関係や危機管理の経験を活かすことができる仕事と言えます。
また、将来独立してフリーの添乗員になったり、責任者となってツアーを管理する立場になっ
たりすることも可能です。
海外のツアーの添乗員もできる総合旅程管理主任者を取得して海外で添乗員をしながら海外で
暮らすといったことも可能なので、転職をきっかけに人生をやり直したいという50代女性にも
おすすめです。
資格を取得するためには、
まず添乗員派遣会社に登録をして基礎添乗業務研修を受講して修了試験を合格する必要があります。
そして、一定の業務経験を積むことで資格の取得ができます。
福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターとは、医療や福祉、住宅に関する知識を備えていて、高齢者や障
害者の希望を踏まえて安心安全な住まいを提案することができることを証明する資格です。
資格を取得することで医療・保険分野、福祉分野、建設・住環境分野、公共施設といった様々
な分野で活躍できます。
高齢化社会が進行している現在では、すでにニーズが高く今後もニーズが高まっていくことが
予想されるので将来性もあります。
人の新たな生活環境をスタートする場に立ち会うことになりますし、自身の住宅の新築・リ
フォームにも活かすことができるので、人生をやり直したいという人にもおすすめの資格です。
また、実務経験も必要ないので未経験の50代女性でも挑戦ができます。
試験はマークシートの択一式で、内容も生活にちなんだ身近な内容が多いので、難易度は低めです。
50代から独立・自立ができる資格
50代の転職となると、老後のことをかなり意識して転職することになりますし、独立・自立で
きる仕事を探す人もたくさんいると思います。
ここでは、独立・自立できる仕事への転職を考えている人におすすめの仕事や資格について紹
介します。
中小企業診断士:難易度は高め
中小企業診断士は唯一の経営コンサルティングの国家資格です。
ビジネスに関する全般的な知識やスキルが身につくことができますし、キャリアアップや経営
コンサルティングとして独立などにつなげることができます。
また、執筆や講演などで週末起業するという選択肢もあるので、週末起業を考えている50代女
性にもおすすめです。
試験は1次と2次があり、合格率はどちらも2割くらいと難易度は高めです。
ファイナンシャルプランナー(FP):難易度は低め
ファイナンシャルプランナーはお金の専門家として活躍する国家資格で、老後、教育ローン、
税制、住宅ローンなど普段の生活に役立てることができることや、体力や筋力が関係ないこと
もあって女性に人気の資格になっています。
不動産業界、金融業界、保険業界など活躍できる場はたくさんありますし、保険の代理店など
独立開業することも可能です。
試験は
1級から3級まであります。
合格率は
1級だと1割程度ですが、2級は4割、3級は8割くらい
国家資格の中では割と難易度は低めです。
専門職であると良い資格
転職を検討している50代女性のなかには長く働くことができる専門職への転職を検討している
人もいると思います。
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専門職となれば専門職ならではの知識やスキルが必要となりますし、そういったものを学習す
るという意味でも資格取得を目指している人も多いでしょう。
そこで、ここでは専門職であると良い資格について紹介します。
登録販売者:難易度は低め
登録販売者は
薬局やドラッグストアなど一般用医薬品を取り扱っているお店で販売するために必要な専門資
格です。
登録販売者がいないと第二類、第三類医薬品は販売ができません。
処方箋や第一類医薬品は扱うことができませんが(扱うことができるのは薬剤師)第二類、第
三類医薬品は医薬品全体の9割以上を占めるので、深刻な薬剤師不足を補う戦力としてニーズは
高いです。
また、薬局やドラッグストアは全国どこにでもあって、転職先が見つかりやすいのですし、年
齢や性別などの受験制限もないので50代女性の転職にもおすすめです。
試験はマークシートの選択問題のみで正解率7割以上が合格の目安なので難易度は低めです。
また、全国各地で試験がおこなわれていて、どこで何度受けても問題ないので、掛け持ちして受験
することもできます。
社会福祉士:難易度それほど高くない
社会福祉士は、
福祉サービスに関する専門知識を持っていることを証明する資格です。
超高齢化社会と言われる現代では有料老人ホームやデイケアサービスなどが増えてきていて、
社会福祉士のニーズは非常に高いものの、資格を持っている人が足りていないのが現状です。
よって、社会福祉士の資格があれば転職の際に強みになりますし、50代女性にもおすすめの資格
です。
試験は
全てマークシートで6割以上の正解率で合格することができるので、難易度はそれほど高くあ
りません。
しかし、福祉系の大学や専修学校で指定科目を履修しているなど受験資格をクリアしている必要があります。
比較的取得しやすい資格
資格の取得を目指すことになると、新しい知識やスキルを身につけるために学習する必要があ
ります。
「新しいことを学びたいという気持ちはあるけど、年齢的にも難しいことを学んでいける自信
がない」
という50代女性も少なくないでしょう。
そこで、ここでは50代女性におすすめの資格のなかでも比較的取得しやすい資格を紹介します。
ITパスポート:難易度は低め
ITパスポートとは
ITに関しての基本的な知識が備わっていることを証明できる国家資格です。
初めて聞いたという人もいるかもしれませんが、実施が始まったのは2009年と比較的新しい
資格です。
ネット社会の現代では、ほとんどの業界、業種でITに関する基礎知識をもっていることは必須
の時代になっています。
よって「パソコンをほとんど使えない50代」となると、転職先の選択肢が大幅に減ってしまう
ので、ITパスポートを取得して転職時にアピールしていくのは有効な手段です。
ITと言われると、すごく難しいのではと思う人もいるかもしれませんが、試験は4肢択一の
マークシート方式で合格率は50%くらいと難易度は低めで、パソコンにあまり詳しくない人で
も100時間くらいの学習で合格を目指すことができます。
食生活アドバイザー:難易度は低め
食生活アドバイザーとは
食に関して総合的に幅広い知識があり、食を通じて健康的な生活を送るために適切なサポート
ができることを証明する民間資格です。
性別や年齢に制限がなく、食に関する知識は家庭の食生活にも活かすことができるので、家族
や自身の健康が気になる50代女性に非常におすすめです。
食生活アドバイザーは、飲食店、食品メーカー、食品売り場などでも活躍ができますし、医療、福祉
の現場でも活躍できるので、こうした業種への転職の際に有利です。
試験2級と3級があります。
合格率は
・2級35%くらい
・3級は65%くらい
比較的難易度は低めですし、年に2回試験があるので1年で3級、2級と順番に取得することも可能
です。
老後に使える資格・定年後に有利な資格
若い頃は老後といっても漠然としたイメージしか思い浮かべることができませんが、50代にも
なってくると具体的にイメージができるようになってきます。
そして、具体的にイメージすることで、老後や定年後の生活が不安になってきて、転職や資格
取得を検討するようになる50代女性もたくさんいると思います。
老後に使える資格や定年後に有利な資格にはどういったものがあるか言うと
賞状技法士:1級は難易度はやや高め
字を書くのが好きな人や、字が上手な人におすすめなのが賞状技法士です。
賞状技法士の資格は、賞状を始め毛筆の仕事全般に関する知識と技術が備わっていることを証
明できる民間資格です。
賞状を書く仕事というと活躍の場は広くないのではないかと思うかもしれませんが、賞状を書
く他にも、証書、推薦状、席札、宛名書きなどがあります。
パソコンで文字を印刷できる時代になった現代でも毛筆の仕事はいろいろあって、学校関係、
ブライダル業界や選挙関係、百貨店などたくさんの業界からニーズのある仕事です。
筆耕業者に登録しておいて仕事を紹介してもらったり、開業したりと資格取得後の働き方はい
ろいろな選択肢があるのでライフスタイルに合わせやすく、一生続けられる仕事としておすす
めです。
賞状技法士の資格には
・1級
・準1級
・2級
・3級
・準3級
と5段階あります。1級以外は、通学や通信教育で指定されたカリキュラムを消化することで
取得ができます。
1級は試験があって合格率は2割くらいと難易度はやや高めです。
ペットシッター:難易度は低め
動物が好きな人やペットを飼っている人、ペット関連の仕事をしていた人などで転職を考えて
いる人はペットシッターの資格もおすすめです。
ペットシッターの資格は、ペットに関する専門の知識や管理をおこなうことができるのを証明
するものです。
ペットシッターの仕事内容は、
・飼い主さんの代わりに食事や排せつなどのお世話
・ペットの遊び相手
など、飼い主さんが普段おこなっているのと同じような役割を果たすことが仕事です。
長期間ペットのお世話ができないという場合、ペットショップやペットホテルに預けるという
選択肢もありますが、慣れない環境に預けることでペットがストレスを受けるというデメリッ
トがあります。
その点、ペットシッターに依頼すれば、ペットが慣れ親しんでいる自宅で過ごすことができる
というメリットがあるため需要が増えてきているので、将来性もあるのも魅力です。
ペットシッターになるのに資格は必須ではありませんが、資格を取得することで転職に有利に
なりますし、飼い主も安心して任せることができます。
ペットシッターとして働く場合、ペットシッターを派遣している企業で働いたり、独立開業し
たりといった選択肢があります。
ペットシッターの資格は
・スクールに通って取得する方法
・通信講座で取得する方法
があります。
どちらの場合も講座課程を修了した後、認定試験に合格すれば取得ができます。
認定試験は98%くらいの合格率なので、難易度は低いです。
転職を考えている50代女性におすすめの資格について紹介しました。
「しっかり稼げるような資格を取りたい」
「すぐに働けるような資格を取りたい」
「定年後も働けるような資格を取りたい」
というように資格取得を検討している人達でも資格取得後のプランはそれぞれ異なります。
多くの人が取得しているからといった理由ではなく、自分の希望しているような転職やライフ
プランが実現できるために有利となる資格を選んで、取得を目指していくことが大切になります。