スーツを購入する際には上下セットで購入することが多いと思いますが、

・使用しているうちに片方だけが消耗してしまう
・サイズが合わなくなってしまったりして、片方だけ使えなくなってしまう

などということも珍しくありません。

こうした理由などでスーツが上下違うものしかないという状態の時に面接などで
スーツが必要となったという場合

「上下違うスーツを着ていくのはマナー違反？」
「色違いでも大丈夫？」

と思う人もいるでしょう。
そこで、ここでは上下違うスーツについていろいろ紹介していきます。

上下違うスーツはマナー違反？

スーツのジャケットもしくはパンツのどちらかが使えなくなって、使えるスーツが
上下違うスーツしかないという人で面接を受けることになった場合、

あなたならどうしますか?
就職後もスーツを着るのであれば、

「上下揃ったスーツを買いなおそうか・・・」

と考えると思いますが、スーツを着るのはとりあえず面接だけという場合だと、

「上下違うスーツのまま面接を受けることはできないだろうか？」

と考える人もいるでしょう。
結論から言えば、

就活や面接で上下違うスーツを着るのはNG、マナー違反だという
明確な決まりはありません。

もちろん、上下揃ったスーツの方が着こなしやすく、面接で与える印象も悪くなる
可能性も低いため無難であるのは間違いありませんが、

上下違うスーツだからといって面接は受けることができないというわけでは
ありません。

上下違うスーツはスーツスタイルと呼ばない？

上下違うスーツであってもマナー違反というわけではないと紹介しましたが、
上下違うスーツを着ようと考えている人は、

上下違うスーツを着るスタイルはスーツスタイルではなく、
ジャケパンスタイルと呼ばれている

ことを知っておくとよいでしょう。
ジャケパンスタイルとは

ジャケットパンツスタイルの略で、ジャケットと異なるデザインのパンツと
組み合わせるスタイルのことです。

欧米では一般的なスタイルとして浸透していますが、ワークスタイルの多様化
などが理由で日本でも徐々に浸透してきています。

上下違うスーツを着るデメリット

上下違うスーツを着ることはマナー違反というわけではなく、
ジャケパンというスタイルが日本にも徐々に浸透していることを紹介しましたが、

面接などで上下違うスーツを着ることにデメリットが全くないわけでは
ありません。

上下違うスーツで就活や面接などに行こうかと考えている人は
デメリットについても把握しておきましょう。

バランスが悪くなる

上下違うジャケットとパンツを着ることで全体のバランスが悪くなってしまう
可能性が高くなってしまいます。

上下セットのスーツの場合だと、上下のバランスを考慮して作られているため
丈の長さや全体のシルエットもバランスが取れていますが、

上下違うジャケットとパンツだと互いのバランスは考慮されていないため、
全体のバランスが悪くなってしまう可能性があります。

職種によってはNGな場合もある

最近ではジャケパンが日本でも浸透してきているのは事実ですが、
ジャケパンを認めていないところも少なくないのも事実です。

お堅い職種であればNGなところもありますし、

NGではないところであっても、面接官によっては上下違うスーツに良い印象を
持たない人もいる

ということは理解しておく必要があります。

上下違うスーツでも良い可能性がある職種

上下違うスーツを着ていっても問題ないかどうかは業種によって大きく異なって
きます。

以下で紹介する業種などの場合は、上下違うスーツを着ていっても問題ない
可能性が高いです。

IT業界

IT業界では上下違うスーツを着ていっても問題ない場合が多いです。

独創的、創造的な考えが求められるIT業界では、むしろ無難なスーツでは印象が
薄くなってしまう場合もあるでしょう。

だからといってカジュアルになり過ぎたり、個性的になり過ぎたりしないように
注意しましょう。

アパレル業界

アパレル業界も上下違うスーツを着ていっても問題ない可能性が高いです。

しかし、業務では自身がお客様の見本になることもある業種であるため、
上下違うスーツを着る場合は組み合わせや全体シルエットなど、しっかりと
気を配る必要があります。

広告代理店

洗練さや柔軟さが特に求められる広告代理店では、カジュアルなスーツスタイルで
活躍する人が多い業種です。

面接の場合も上下違うスーツであっても問題ないところが多いです。

上下揃ったスーツが良い業種

上下違うスーツはマナー違反という決まりはありませんが、業種によっては
上下セットのスーツを着た方が良い業種が存在するのも事実です。

そういった業種への面接の場合は上下違うスーツを着ていくのは控えた方が
良いでしょう。

金融業界

信頼、信用が何より大切になる金融業界では真面目さや品の良さのある人材が
求められます。

面接に着るスーツもよりフォーマルなものが望ましいため、上下セットのスーツを
着る方が良いでしょう。

公務員

安心感や真面目さのある人材が求められる公務員もフォーマル度の高いスーツ
の方が望ましいため、

無難な印象を与えることができる上下セットのスーツの方が良いでしょう。

不動産業界

不動産業界も真面目さ信頼感のある人材を求められるため、
フォーマル度の高いスーツがおすすめであるため、

上下セットのスーツを選んだ方が無難です。

上下違うスーツでも大丈夫な可能性が高いケースとは？

上下違うスーツでも問題ないかどうかは業種にもよりますが、
ジャケットとパンツの組み合わせがどのようになっているかも
大きく関わってきます。

上下違うスーツでも大丈夫な業種で、ジャケットとパンツの組み合わせが
以下のような場合は、問題ない可能性が高いでしょう。

柄が揃っている

上下違うスーツであっても、柄が揃っていれば悪目立ちすることも
少なくなります。

逆に柄が揃っていないとバランスの悪い印象を与えてしまいます。

実際は柄が違っていてもバランスが取れた組み合わせなどもありますが、
その場合でもカジュアルな印象を与えるため、面接などでは浮いてしまう
可能性があります。

また、ジャケットが無地の場合パンツも同じ無地であれば良いですが、
上下ともストライプ柄の場合だと柄の太さも同じくらいでないと

バランスの悪い印象を与えてしまうので注意が必要です。

色が揃っている

ビジネスシーンでは上下色違いのスーツであっても色の組み合わせによっては
問題なく、

むしろオシャレや個性をアピールすることができる場合もありますが、
面接の場合はカジュアル過ぎると評価されてしまう可能性が高いため、
上下色が揃っている方が無難です。

よって、上下違うスーツでも色が揃っている場合は
上下違うスーツであっても問題ない可能性が高くなります。

上下のバランスが合っている

上下違うスーツが問題ない業種の面接であっても、上下のバランスは大切です。

例えば、ジャケットは大きめでゆったりとしているのにパンツは細身でピッタリ
としていると、

全体のバランスが悪く、良い印象を与えることはできません。

上下違うスーツを着る場合は、上下のバランスは大丈夫かしっかりチェック
しましょう。

上下違うスーツはバレる？

「上下違うスーツであっても色が同じの場合だと、バレないのではないか」

と思う人もいるかもしれません。
しかし、同じ色のスーツであっても、

・濃淡の違い
・素材の違い
・柄の違い

などがあると光の加減などで上下が違うことはすぐにわかってしまいます。

上下違うスーツだとマイナス印象を与える可能性があるような業種の面接を
受ける場合は、

同じ色の上下だからといってごまかそうとするのはおすすめできません。
しかし、

「面接を受けるだけのために上下セットのスーツを新たに購入したくない」

という場合はレンタルをするという方法もあります。
スーツのレンタルサービスは店舗もありますし、ネットで注文できるサイトも
あります。

ネット注文の場合、店舗に行く必要もありませんし、最短で翌日届くところも
あるので非常に便利ですが、

自分に合ったスーツを選ぶためには店舗で試着した上で選ぶのがおすすめです。

Real Clothes（リアルクローズ）スーツのレンタル店

また、面接だけのスーツにあまりお金をかけたくないという場合、
上下違うスーツを下取りに出すという方法もあります。

衣料販売店やスーツ量販店のなかには上下違うスーツであっても
下取りしてくれるところは結構あります。

下取りに出すとその分割引でスーツを購入することができたり、現金をもらえたり
するので、普通に購入するよりも安くセットスーツを購入ができます。

洋服の青山：下取り

男女で違いはある？

面接などの際に服装の指定が特にない場合は、上下セットのスーツを着ていく
のが無難であるのは男性も女性も変わりありませんが、

女性の方が上下違うスーツでも問題ないケースが多いです。

女性の場合は、上下違うスーツや、ジャケットのみでもきっちりとした印象を
与える格好であれば問題ないケースが多いのですが、

カジュアルになり過ぎないように気を付ける必要があります。

スーツの上下色違いのおすすめ例

上下違うスーツで色違いである場合、色の組み合わせによってはオシャレに見せる
ことができたり、逆にまとまりがなく不自然に見えたりします。

ここでは上下色違いのスーツでおすすめの色の組み合わせをいくつか紹介します。

ネイビーとグレー

ネイビーとグレーの組み合わせは王道とも言われる組み合わせなので、
迷ったらこの組み合わせを選ぶと無難です。

黒とベージュ

ベージュのパンツに黒のジャケットを合わせることで
程よく引き締まった印象を与えることができます。

グレーと黒

グレーのジャケットと黒のパンツの組み合わせで
爽やかな印象を与えることができます。

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ネイビーとホワイト

ホワイトのパンツにネイビーのジャケットを合わせることで
清涼感を出すことができます。

まとめ

上下違うスーツを着るのはマナー違反なのかどうかについて紹介しました。

こちらで紹介したように面接で上下違うスーツを着たらマナー違反
という決まりはありませんが、

業種などによっては良くない印象を与える可能性があることは知っておきましょう。
また、上下違うスーツのなかでも、

・上下の色や柄
・シルエット

などの組み合わせによって問題ない場合とそうでないも出てくるので、
上下違うスーツを着ようと思っている人は、

自分の場合は問題ないかどうか実際に合わせてみてしっかりとチェックしましょう。